「脱獄(1962)」のストーリー

カウボーイのジャック・バーンズ(カーク・ダグラス)は、愛馬ウィスキーとともに、親友の作家ボンディ(マイケル・ケイン)を救うためニュー・メキシコにやってきた。1953年のことだ。ボンディはバーンズの昔の仲間だったが女流画家のジェリー(ジーナ・ローランズ)と結婚し、子供ができてからは堅気な家庭生活を送っていた。ところが正義漢の彼は、メキシコ難民をアメリカに密入国させてやったために、刑務所に入れられてしまったのだ。バーンズは、自分も刑務所に入って、親友ボンディと共に脱獄する計画をたてた。だが実はバーンズを秘かに愛していたジェリーは、自分を心の中で愛してくれているバーンズが危険を冒すことをとめた。しかしバーンズは、わざと騒ぎをおこして刑務所に入り、ボンディに会った。が、ボンディは脱獄に同意しなかった。堂々と刑を受けるというのだ。しかたなしにバーンズは1人で脱獄、彼は山地に逃れた。保安官ジョンソンは、ジープやヘリコプターなどを使って、彼を追った。逃走を続ける彼は、メキシコ国境にやってきた。あと国道60号をこえればメキシコである。そこで愛馬ウィスキーが、行きかう流星のような自動車のヘッド・ライトにたちすくんでしまい、巨大なトラックにはねられてしまった。重傷を負ったバーンズは、救急車でデューク・シティに運ばれる。それまでバーンズを見たこともない保安官のジョンソンが、バーンズにつきそっていた。