「抱きしめたい(1978)」のストーリー

1964年2月、あのビートルズが、エド・サリバン(ウィル・ジョーダン)・ショウに出演するため、アメリカにやって来たから、大変だ。ここニュージャージーの片田舎メイプルウッドでもおデブのロージー(ウェンディ・ジョー・スパーバー)をはじめ、駆け落ち準備中のパム(ナンシー・アレン)など、ビートルズ・ファンが多勢。彼らのスクープ写真をものにしようとするジャーナリスト志望のグレイス(テレサ・サルダナ)、ビートルズ断固反対派のジャニス(スーザン・ケンダル・ニューマン)もいる。で、結局、彼女たち4人組は葬儀屋の息子ラリー(マーク・マクルーア)のリムジンで一路、TVショウをやるニューヨークヘ。途中、これまたビートルズ嫌いの同級生トニー(ボビー・ディ・チッコ)もこの計画に加わり、ニューヨークに着いたものの、入場券を入手するのに一苦労。ラジオのプレゼント・クイズにチャレンジのロージー、ビートルズの宿泊ホテルの部屋にころがり込むパム、ラリーと共にTVショウ会場の守衛にワイロをつかませるため金を稼ぐグレイス、ピーターという券を持っている少年(クリスチャン・ジャットナー)を利用するジャニスとトニー。かくて彼女らのゲリラ作戦は展開され、七転八倒の末、皆、入場することが出来た。時に64年2月9日、日曜日--。