「タラワ肉弾特攻隊」のストーリー

緒戦の敗勢を挽回すべくアメリカ軍はガダルカナル島に猛反抗をこころみた。ジョエル・ブラディ中尉の海兵中隊もこの作戦に参加した。司令部の作戦にトム・スローアン軍曹(カーウィン・マシューズ)は反対した。中尉は自分の出世のために無謀な命令を強行した。結果は味方の惨敗に終った。戦線を離脱したジョニーをブラディは射殺した。トムは中尉に激しく抗議した。トムはニュージーランドの司令部に転属になった。そこにはジョニーの未亡人ルース(ジュリー・アダムス)がいた。彼はルースに夫は戦死したと嘘をいった。不思議なことにそこにブラディがいた。彼はルースを熱愛していた。司令部の仕事は退屈だった。そんなトムをルースは何かと慰めた。2人はいつしか愛しあっていた。その時、タラワ島攻略の命令が下った。トムは残され、ブラディは上陸部隊の中隊長に任命された。上陸作戦は難航した。ブラディはガダルカナルの失敗をまた繰り返した。トムは司令部にいて、このことを上官に報告した。トムは命令をうけてタラワへ向かった。激烈な戦闘が連日つづいた。トムは砲弾の飛び交う下を、身の危険をかえりみず、ようやくブラディを壕の中で発見した。彼は自分の無謀さに気づいていたがおそかった。すでに多数の部下が失われていた。トムは彼の失敗を激しくなじった。多くの戦死した戦友のために。ブラディは突然、加薬箱を抱いて壕を走り出した。彼は敵のトーチカの上に躍り上り、これを全滅させ自らも壮烈な戦死をとげた。激しい攻防戦の末、タラワ島はアメリカ軍の手に落ちた。休むヒマもなく海兵隊は次の激戦地に向けて出発した。