「ペンギン夫婦の作りかた」のストーリー

東京でフリーライターとして働く歩美(小池栄子)と、同じく東京の出版社でカメラマンとして働く中国人のギョウコウ(ワン・チュアンイー)は遠距離恋愛を経て5年前に晴れて国際結婚するが、その後、ギョウコウが勤めていた出版社が倒産、彼は職を失ってしまう。ところがそんな家計の“ピンチ”を“ラッキー”と捉えるポジティブな性格の歩美は、気晴らしに石垣島旅行を提案。石垣島に降り立った二人は、どこまでも続く青い空と青い海、そして美味しすぎる料理に魅了され、そのまま石垣島に移住することを決めてしまうのだった。歩美は料理店で、ギョウコウはウコン畑で働き、新しい土地での生活がスタート。そんな中、もともと料理好きの二人は、あるイベントをきっかけに石垣島の食材を使ったまったく新しいラー油を作ろうと思い立ち、島唐辛子、ピパーチ、ウコンなど石垣島の食材にこだわった“石垣島ラー油”を誕生させる。だが苦労を重ね、気持ちを込めて作ったラー油だったが、ひとつも売れない。それでも前向きな二人に新たなチャンスが舞い込んでくる……。やがて、石垣島での生活に慣れ、ラー油も順調に売れるようになった頃、ギョウコウは本当の意味で歩美と夫婦になりたいという願いから、中国から日本へ国籍を移すため帰化申請をしようと決意するが……。