「他人の眼」のストーリー

ニューヨークの近郊。またしても女性の全裸死体が発見された。これで3人目だ。TVニュース・キャスターのジェーン(ローレン・テューズ)は、妹のトレーシー(ジェニファー・ジェイソン・リー)が幼い頃強姦されたのがもとで盲唖者になってしまったために、異常性欲者に強い怒りをもち、この事件解決を望んでいた。しかし、犯人は一向につかまる気配はなく、また1人、また1人と犠牲は増すばかりだった。ある日、ボーイフレンドのデイビッド(ピーター・デュプレ)とのデートを終え深夜に帰宅したジェーンはマンションの地下室で不審な男を見かけた。それ以来、その男スタンリー(ジョン・ディサンティ)の行動を追ったジェーンは、彼の車が砂で汚れているのを発見した。その直後、彼女は新聞で6人目の犠牲者が海辺の砂浜から発見されたことを知る。男の部屋に忍び込んだ彼女は、そこで砂のついた靴を証拠品として盗み出し、逆に犯人を電話でオドした。動揺した犯人は、さらに犯行を続けるが、TVから流れたジェーンの声が電話の声であることに気がつき、同じマンションに住むジェーンの部屋を襲った。そのころ、ジェーンは、決定的な証拠をつかむために犯人の部屋に忍び込んでいたが、ある犠牲者が死の直前に聞いたというオルゴールのようなものの正体をつきとめた時、向かいの自分の部屋の異常に気づく。妹トレーシーに犯人の魔の手が伸ていたのだ。しかし、犯人に襲われたことでトレーシーの眼に異変が生じた。強姦されたことが原因して盲唖になっていたトレーシーは、この再びの恐怖でそれらの感覚が呼び戻されたのだ。そして、襲って来た犯人にピストルを向けた。1度は倒れたかにみえた犯人が再び襲ってきた時、かけつけたジェーンが犯人を撃ち殺すのだった。