「イラン式料理本」のストーリー

台所を司るイランの女性たち。彼女らは様々な思いを込め、料理を作る。主婦歴40年になるモハマド・シルワーニ監督の母はラマダンの豪華料理、母の友人は豆のピラフ、伯母は宝石ピラフ、妻は缶詰シチュー、双子を育てながら大学に通う妹はナスの煮込み、義母はブドウの葉包み・ドルマと大きな肉団子・クフテを作っていく。もうじき100歳になる友達の母親は、今では料理をすることはない。料理には、時間と手間がかかる。料理を食べる家族たち。各世代の女性たちの料理を通じて、イランにおける女性の立場、家族に対する考え方や時代による変遷などが浮き彫りにされていく。