「やがて哀しき復讐者」のストーリー

大手不動産会社の社長ウォン(アンソニー・ウォン)は2年もトンウォ村の開発に尽力しているが、住民の反対に手を焼いている。病死した妻との間に生まれた2人の子供と、再婚した妻(マギー・チョン)との生活もうまくいっておらず、ドラッグに溺れる長女デイジー(ジャニス・マン)の監視は秘書のエイミー(キャンディ・ロー)に任せていた。また長男チュン(ペリー・ウォン)は、ウォンに医大進学を強制され、不満を募らせている。ある日、ボリビアに行こうとしていたデイジーに怒ったウォンがパスポートを破ると、デイジーは家出してしまう。数日後、ウォンの携帯にデイジーが誘拐されたという動画メールが届く。デイジーの自作自演だと決めつけたウォンは警察に届けることなく、身代金を自分で運んでいて、 バイクに乗った男に奪われてしまう。ウォンの部下で前科者のチュウ(リッチー・レン)は独自のルートで犯人を捜し、デイジーの時計を持っていた男を見つける。男から、誘拐したデイジーを生きたまま“2人の男”に渡したと聞き出したチュウは、ある場所へ向かう。チュウから連絡を受けたウォンは、向かった現場でデイジーの遺体を見つける。デイジーの密葬を行い、妻たちにデイジーは渡米したと告げたウォンは犯人に復讐を誓う。同じく子供を持つチュウはウォンに協力し、“2人の男”を追う。村の立ち退き問題で死者が出るなどビジネスが暗礁に乗り上げ、家庭も崩壊に向かっていくなか、ウォンたちは衝撃の真実を知る。