「大陸横断超特急」のストーリー

出版業者ジョージ(ジーン・ワイルダー)は、ロスからシカゴ行きの特急列車に乗り、隣のコンパートメントの美人のヒリー(ジル・クレイバーグ)と知り合った。彼女は美術史家シュライナー教授の秘書。その彼女と酒を飲み交している時、逆吊りの男の死体が窓の外にあるのをジョージは見た。それが教授に似ていると彼女に言っても相手にしてもらえない。事実はロジャー(パトリック・マクグーハン)一味が教授を殺害したのである。もともとロジャーは偽の美術品を売ってかせいでいるギャングで、レンブラントの偽作を最近美術館に売りつけたので、それを教授に見破られるのを恐れたためであった。また、セールスマンのスイート(ネッド・ビーティ)は、実はロジャーを追うFBIで、偽作という証拠の教授の手紙を持っていた。だが、この手紙もスイートが殺され、ジョージの手元に入り、彼は追われるはめに陥いる。追ってくるロジャーの部下を殺し、1度は列車より降ろされた彼だが、再び乗り込み、今度はロジャーとの手紙争奪合戦。手紙をヒリーに渡すとまたもや列車より脱出の彼。かくして乗客は全員おろされたが、シカゴ手前で逃げる計画のロジャーは、ヒリーを人質に列車を発車させた。三再び、列車に乗り込むジョージ。目的はもちろんヒリー救出。激しい銃撃戦の末、ロジャーは死んでいった。そして彼を乗せた無人列車は、そのまま猛スピードでシカゴ駅に突っ込んで行くのだった。