「シネマ落語 落語研究会 昭和の名人 四」のストーリー

高座では観ることの出来なくなった“昭和の名人”を映画館で堪能する落語上映企画第4弾は、東西名人が映画ならではの豪華競演を果たし、古典落語をたっぷりときかせてくれる。六代目笑福亭松鶴の『高津の富』は、宝くじのルーツ“富くじ”の噺。金に困って金持ちぶって無一文になったとたんに大金が舞い込んだ男の姿を描く。五代目柳家小さんの『試し酒』。大酒飲みの男が、五升の酒を一度に飲み干すことが出来たら小遣いをやるといわれ、飲み始めるが……。六代目三遊亭圓生の『猫忠』は、上方の『猫の忠信』の江戸版。万事に凝り性の演者は後半の猫の変化を誰よりも芝居がかりにし、六代目尾上菊五郎の仕草も採り入れた。五代目桂文枝は無類といわれた女性描写が皮肉に生きる『猿後家』。容姿コンプレックスから巻き起こる悲喜劇を演じている。

今日は映画何の日?

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