「アラベスク」のストーリー

アメリカの古代言語学者ポロック(グレゴリー・ペック)は、交換教授としてイギリスに派遣され、オックスフォード大学で、静かな学究生活をおくっていた。ところがある日、彼は、中東の某国の首相イエーナと、その部下の駐英大使ルフティに突然、大学の構内から連れだされた。そして彼らは、同国人の石油王ベシュラービのことを話し、秘密文書の翻訳の件で彼が近づいてきたら、彼の行動をスパイしてほしいと頼んだ。案の定ベシュラービから連絡があり、ポロックは彼の邸宅で、象形文字で書いた、秘密文書の翻訳を始めた。仕事が終えぬうちは、邸から出てはならぬと脅迫されながら……。彼の前に、ベシュラービの情婦とおぼしき美しい女性ヤスミン(ソフィア・ローレン)が現われ、仕事が終わったら殺されるから、早く手をひくようにと、言うのだった。ポロックは秘密の文書をキャンデーの包紙に包んで隠しヤスミンと邸を脱出した。動物園に逃げた2人はベシュラービ一味の追跡をうけたが、そこに現れて2人を助けてくれたのはウェブスター警部だった。しかし彼は、実は警部ではなく、ヤスミンを彼のボス、カシムに引き渡しポロックを失神させた。やがてヤスミンはベシュラービのもとへ帰り、ポロックは殺され、自分はベシュラービをスパイするために帰されたと語った。一方、秘密文書はウェブスターに奪われ、ポロックとヤスミンは彼を尾行してアスコット競馬場に現れた。ウェブスターが秘密文書を他のスパイに渡そうとした時、ポロックが横取りし、ウェブスターは、そのスパイの仕込みづえで殺された。ところがポロックが殺人犯として手配されてしまった。その頃ポロックはヤスミンの存在を怪しむようになった。一体彼女は何者なのか?どっちの味方なのか……。そして彼女を尾行することにした。とある建築現場。突然カシムが彼女を殺そうとした。ポロックは彼女を助け、高圧線を利用してカシムを殺した。2人の間は、再びもとのように、心がうちとけた。ヤスミンは政府のスパイだった。そしてついにポロックは秘密文書を解読した。象形文字はカムフラージュで、普通の点符号で書いた暗号書であり、その日ロンドンに到着するイエーナ首相の暗殺計画書だった。空港での記者会見場、イエーナ首相は暗殺された。しかし彼はニセ者だった。そして本物の首相はベシュラービ一味が監禁していた。ポロックとヤスミンは彼を助け、ベシュラービ一味と対決、ついに彼らを倒した。数日後、ボートで楽しむポロックとヤスミンの姿があった。

今日は映画何の日?

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