「世界の歌姫」のストーリー

パリ・オペラ界の名星キティー・モネーは興業界の大立者ボオル・ド・ヴリイと結婚式を挙げる直前になって、急に気を変えて伯父とボオルを式場に置き去りにして逃げ出した。田舎道で彼女は米国の音楽家ウィンディー・マクリーンと知り合いになり、彼の明朗さに心をひかれる。翌日ウィンディーは相棒のホアモ、プッチ、笑い屋の3楽師と共に米国行きの汽船で出帆するが、キティーが彼らの船室に忍び込んで密航しているのを見てびっくりする。米国に着いた日キティーは送検されることになったが、その夜の4人のアパートへ移民局の役人が捜索に来た。気がついてみるといつの間にかキティーは4人の寝室に隠れていたのだ。彼らは関わり合になるのを恐れて当分彼女を匿ってやることになった。次の日ウィンディーの婚約者クレーアの紹介で4人組はある避暑地の料理屋に雇われた。キティーは仕方がないのでホアモの細君ということにして1同は出発した。キティーは料理屋で歌を歌い非常な喝采を受けた。ウィンディーが彼女にひきつけられたことを妬んで、クレーアは移民局に密告したので役人が現れたが、ホアモの気転で5人はうまく逃れた。キティーを誰かの妻にすれば入国許可になると考えて、4人はトランプで彼女の夫を決めた。ホアモが当選したがウィンディーは心から彼女を愛するようになっているので、ホアモも身を退いてウィンディーが結婚の申し込みをした。もちろんキティーも彼を好きなので承知した。ところがトランプで婿を決めたことが判ったのでキティーは腹を立てて4人から去り、移民局に収檻される。伯父とポウルがフランスから引き取りに来たため彼女もポウルとの結婚を承諾し、その前に米国で歌劇に出演することになる。4人は留置場でその噂を聞いた。放免された彼らはキティーのオペラを妨害しようと企てるが、彼女の美声に感嘆して何事もなし得ず、更に彼女が内心ウィンディーを愛していることを知り、彼女の乞を入れてポウルとの結婚を妨害しに行く。こうしてキティーはまたもや結婚式場でポウルと伯父を置き去りにしてウィンディーの胸に走り、5人は自動車で姿をくらました。

今日は映画何の日?

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