「西部番外地」のストーリー

南北戦争のまっただ中、南軍の捕虜収容所に南軍の兵士、マチョ・カラハン(デイヴィッド・ジャンセン)は入っていた。南軍の兵士ながら、粗暴な性格のため軍律にひっかかり、“豚小屋”と呼ばれる私刑場に閉じ込められていたのだ。たびたびの脱走に失敗しながらも、彼を欺いた“黄色の長靴をはいた男”に対する復讐心に燃え、不屈の精神と体力でついに脱走に成功した。数日後、ジャクソンの町にふらりと現れたマチョは、旧友ジュアン(ペドロ・アルメンダリス)に再会する。酒場で一杯やっているとき、新婚旅行でやってきたスマートな北軍の大佐デイヴィッド(デイヴィッド・キャラダイン)が入ってきた。シャンペンのことで争いになり、怒ったマチョはデイヴィッドを撃ち殺してしまう。悲しみのどん底に落とされた新妻アレキサンドラ(ジーン・セバーグ)は、復讐を誓ってマチョを追った。そのアレキサンドラに仇討ちにことよせ付きまとう男ダフィ(リー・J・コッブ)こそ、マチョの捜していた“黄色い長靴をはいた男”であった。相棒のジュアンとある町でダフィを発見すると、2人はついに吊るし首にして復讐を遂げた。マチョは賞金を千ドルにつり上げてなお追い続けるアレキサンドラに、賭博場で発見される。うまくマチョに接近したアレキサンドラは、すきを見て、火掻き棒で殴りかかるが、逆にとり返され、犯されてしまう。そこで彼女はふしぎな感情が湧いてきて、憎悪からしだいに彼の人柄に魅かれていくのに気づいた。しかし、賞金めあてのならず者は執拗に3人を追ってくる。アレキサンドラはすでにマチョに愛を感じて、彼のあとについていこうと決心していた。賞金稼ぎに相棒ジュアンを殺され、2人は逃亡の生活を続ける。ある夜、仇の関係の中の愛に悩んだすえ決心したマチョは、岩かげに身を隠して眠るアレキサンドラを残して去ろうとしたそのとき、賞金稼ぎの銃が火を吹き、マチョは暗闇の中に倒れた。(ブエナビスタ配給*1時間33分)