「西部の掟」のストーリー

ビーディとサーマンはジョージイという女を使ってアラスカで悪事を働いていたが、サーマンは警察に捕らえられ、ビーディとジョージイはアメリカに逃走してグリーン・ヴァレイに身を隠した。悪事に長けたビーディはここで悪辣な手段で次第に牧場や土地を殖して行った。ハットフィールド兄弟の牧場も1万1千ドルの金のためビーディの手に渡ろうとしていた。兄のトム・ハットフィールドは家畜を8千ドルで売り、後の3千ドルを愛馬「ミッドナイト」を競馬に出して稼ごうとする。弟のジャックはその騎手になりたがっていたが、トムは職業騎手を雇うことにした。だがその騎手にも既にビーディの手が回っていた。トムが家畜を売った金を持って町から帰って来るとき、ビーディが途中でこれを奪おうとした。陰ながらトムを慕っていたジョージイは出獄して来たサーマンを唆し、先回りしてトムの金を奪わせた。ところがサーマンはビーディに殺され、ジョージイの苦心は水の泡となった。翌日トムとジョージイは森の小屋で初めて愛を告白し、ジョージイはビーディの悪事一切を語った。そのとき突如山火事が起こり、トムの努力で2人は危うく焼死を免れたが、火は「ミッドナイト」を盗むためにビーディが放ったものと判った。トムはビーディを捕らえて一切の罪状を告白させ、奪われた金を取り返した。やがて「ミッドナイト」が競馬に出た。騎手は弟のジャックである。そしてトムとジョージイは相擁しながら、ジャックの優勝する様を眺めていた。