「征服への道」のストーリー

1518年のスペイン、貴族の息子ペドロ(タイロン・パワー)は有力者デ・シルヴァ(ドン・サットン)の奴隷コアルトを逃してやったことから、デ・シルヴァの怒りを買い、カタナ(ジーン・ピータース)という娘とファン(リー・J・コッブ)の助けを得て両親と共にイタリアへ逃れようとした。彼には許婚者があったがどうにもできず、しかも両親とは途中で離れてしまい、仕方なくカタナ、ファンとともにメキシコへ渡ることになった。スペインの豪傑コルテス(シーザー・ロメロ)はメキシコに植民地を開こうと望んでいたが、3人はこの部隊に加わり、ペドロはメキシコのモクテズマ大王と直接会見しようとするコルテスによってその忠誠を愛でられ部隊長に任ぜられた。カタナはペドロの種を宿した。同じくメキシコに野心を持つキューバの総督は、コルテスに増援部隊を送って寄越したが、協力する意志のない彼は逆に自分の目的に使いはじめた。ある夜ペドロは昔助けたコアルトに再会し、更に増援部隊の中に、彼の許婚者ルイザと結婚したデ・シルヴァを発見した。コアルトはデ・シルヴァを倒し、殺人の嫌疑はペドロにかかった。しかしコアルトの自首からペドロは白日の身となり、やがてコルテス指揮の下、堂々とメキシコ王の領土向けて進軍を起こした。後ろからは彼の子を抱いてカタナがどこまでもついていくのであった。