「青春万歳(1928)」のストーリー

南北戦争の集結によって人々はアメリカに平和が訪れたものと思った。が、それは誤であった。或る向こう見ずの天才がフットボールを発明してより、また人々の間に争いが甦ったのである。1880年、マンマス、サンフォード両大学はアメリカのフットボール競技の優勝候補として最後まで残り決闘した。が、その時の勝はマンマスの手に帰し、以来、マンマスの主将ブラウンとサンフォードの主将ノートンと、この両家の間に白眼合いが始まった。数年の後、両家再び光栄の野に争う事となり、ブラウン第二世とノートン第二世とは雌雄を決した。が勝は再びマンマス軍の上にあった。再度の惨敗に憤ったノートン第一世は、後継者第三世に立派な男を得んとし、ノートン第二世にめあはすに土地第一の大女クララ・ジェントルと以てした。が、生まれ出たのは貧弱な男児であった。これがノートン家の頭痛の種となった。が、やがれこの第三世も次第に鍛え上げられ、彼がサンフォードに入った時には立派な選手として期待される様になっていた。が、この時には、ノートン家に於いても第三世は第選手として名高く、おめおめノートン第三世に劣るまじく思はく、両家の対立いよいよ盛んであった。さて、運動シーズンに入る前、この両第三世は更に恋に於いても競争者となった。その恋の対象となったものは美しいグロリアであった。試合の強者が恋の強者ぞ、と両第三世の胸には覚悟があった。晴れの試合の当日、ノートン第三世は風邪で出場おぼつかなかったが、サンフォード危うしと聞いて、彼奮然勇躍、立って走る、そして最後の五分間の死物狂いの努力、かくてサンフォードは勝った。怨みははれて、ノートン第三世とグロリアとの恋。

今日は映画何の日?

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