「まだ、人間」のストーリー

2012年・TOKYO。ある日、一人の男が殺され、そして金が消えた。男に金を不正流用して儲けようとしていた大手企業のエリートサラリーマン達也(辻岡正人)は、男の婚約者であったルカ(穂花)と出会う。金を探せば犯人も見つかると考え、動き出す二人。一方、達也はその捜索の途中で、大学の後輩であるリョウ(上山学)と出会い、金のない彼を自宅に住まわせていた。同性愛者のリョウは密かに達也への想いを胸に抱くが、彼には知られざる過去があった……。乱れ、足掻き、もがいて、交錯していくそれぞれの想いや言動は、やがて魂の絶叫へと変わり、三人は思いも寄らない展開へと吸い込まれてゆく……。