「星座を焚く」のストーリー

富豪カーヴァー氏の息子トムと、銀行員ブルウスター氏の娘ルスは隣り同士の幼友達で年頃になると二人は恋に落ちた。しかし二人の両親はこれに大反対で、カーヴァー氏はトムを無理に英国へ留学させようとしたので出発の朝トムはルスを車に乗せて駆落ちをした。二人は年齢を欺つて結婚許可証を貰い、カーヴァー家の財産管理人ダヴィッドスンの友人で田舎牧師のアダムスの家に隠れて結婚式を挙げた。朝になってアダムスはダヴィッドスンにこれを告げた。ブルウスターはカーヴァーの示談を拒絶して告訴を起こした。トウはダヴィッドスンが連行されたので自首して出る。裁判の日にカーヴァー氏の依頼を受けた検事は、すべて狂信者ダヴィッドスンの影響であると論じたが、トムはこれを否定した。アダムスは友人のために立って、ダヴィッドスンの影響というがそれは主のなされたことと同じではないかと言う。裁判長は和解を進めるがブルウスターは承知しない。そこで二人が今後会わぬと約束すれば放免しようというが、トムはルスを愛し彼女を妻としたいから、そんな約束は出来ぬと言う。止むなく裁判長はトムを誘拐罪で投獄しなければならなくなったが、若人の愛は満廷の人々を感激せしめ、ついにカーヴァー氏の心まで動かした。彼はブルウスターに賠償金を払うと約束し、ブルウスター夫人は泣きながらルスをトムの方へ押しやるのであった。かくてこの告訴は取り下げられることになり、トムとルスはアダムスと一緒に農園へ帰り、ダヴィッドスン、カーヴァーその他の人々は去って行く幸福な二人の自動車を見送った。