「嵐を呼ぶ銃弾」のストーリー

1873年のテキサスのある開拓者集落。当時この地方一帯は悪名高いE・J・デイヴスの私設警察力によって支配されていた。彼の打倒運動を起していた町の青年キット・カズウェル(ジェームズ・ベスト)には、ルーシー・アントリム(アビー・ダルトン)という恋人がいたが、同志にやはり彼女を恋しているフランク・ウィットロック(ジャン・マーリン)がいた。知事一味の拷問にあった青年2人は、荒野に逃れて、そこで西部に名高い拳銃手コール・ヤンガー(フランク・ラヴジョイ)に出会った。彼は各地の懸賞金つきお尋ね者だった。彼を訴えて賞金をもらい、ルーシーの関心を得ようとしたフランクは、ひとり町に帰ったが、彼女はこれを拒んだ。ルーシーや両親を心配したキットは、ヤンガーの忠告を振り切って町に帰るが、父がフォリヤード一味に殺されたのを知り、彼の経営する酒場に乗り込んだ。しかし一味に包囲され、危機一髪の時、ヤンガーが出現してすんでのところを救ってくれた。これを見ていたフランクは、キットたちが立ち去ったあと、フォリヤード一味2人を殺し、その罪をキットになすりつけた。お尋ね者になったキットは、ヤンガーと牛追いの仕事をした後、ルーシーに会うためアビリーンにやってきたが、そこで捕えられ、裁判にかけられた。知事が勢力を失った町ではフランクの父親が保安官になっており、法廷はフランクに有利に進んだ。その時、両手に拳銃をもったヤンガーが乗り込んできて、キットの無罪を証明し、フランクの悪事をあばいた。キットへの判決は無罪になり、彼とルーシーは証人として逮捕を免ぜられたヤンガーを見送るのだった