「スパイは暗躍する」のストーリー

度重なる新型爆撃機疾走の報に神経をいらだたせた当局は、警視庁のハモンド警部に真相を調査させる。飛行機会社のテスト・パイロットたるロニイは、偵察飛行に参加して洋上を操作したが無為に終った。本土をはるかに離れた洋上の怪汽船ヴァイキング号は、怪電波で試作飛行機を操縦不能に陥らせ、乗組員を監禁して新式機関を奪いとる。ハモンドはジェンキンスという男をスパイと睨み、巧みに彼を誘導して頭目の名を聞き出そうとしたが、その瞬間にジェンキンスは何者かのために射殺される。トニイは愛人の女流記者ケイに励まされ、新しく命ぜられた試験飛行の任務に勇躍出発したが、再びヴァイキング号の怪電波により撃墜され、船内に監禁されるに至った。一方ハモンドはスパイたちの確証を握り、艦隊を誘導してヴァイキング号を襲撃するため出動する。船内のトニイは同志を語らい、船員たちと大乱闘を起し、敵の機関銃を奪って戦ったが、少人数の悲しさにすでに危ないとき、ハモンドの乗った駆逐艦は見事巨弾をヴァイキング号に浴びせて、無事にトニイ等を救った。かくしてスパイ団は捕えられ、トニイとケイはめでたく結婚した。

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