「素肌のビーナス」のストーリー

ロバート・ディクソン(ドン・ロバーツ)は、若くて前途のある青年だった。朝鮮戦争が終わってからも、彼はカリフォルニアへは帰らずパリに留まった。パリで、ロバートはイボンヌ(パトリシア・コネル)に会い、そして結婚した。やがて子供が生まれた。ロバートはイボンヌをモデルにして画いた「裸のビーナス」が認められ、画家としてその名を知られるようになった。そのため、2人のことが故郷の母親に知れてしまった。盲目的に息子を愛する母親は、探偵をやとって嫁のイボンヌの身元を調べさせた。その結果、イボンヌがヌーディスト・クラブに入っていることが分かった。が、ロバートは、裸体主義が精神と肉体を健全にすると考え、イボンヌのことを承知していた。ところが探偵の調査報告によると、事実が歪められていた。イボンヌは、どの男の前でも全裸になる淫売だというのだ。母親はロバートに、イボンヌとの離婚を強要した。ロサンゼルスの法廷で、センセイショナルな裁判が開かれた。目撃者の証言や16ミリで撮られた証拠写真などが提出され、裸体主義運動の内容が公開されていく。質問の焦点は裸体主義の女が妻として、母親として資格があるかどうか、というところに絞られた。激しい討論が展開された。若い弁護士リンがイボンヌのために弁護に立ち、裸体主義運動の清純な動機を説いた。リンの努力の結果ロバートの母親は悪意に満ちた煽動者として浮かび上がった。そして最後に証言台に立たされたロバートも、イボンヌに加えられた攻撃は不当であると証言した。母性愛も、ついに2人の愛を引き裂くことはできなかったのである。

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