「アイス・キャッスル」のストーリー

アメリカ中西部のアイオワ州の小さな田舎町ウェーバリーに住む16歳の少女レクシー(リン=ホリー・ジョンソン)は、毎日、フィギュア・スケートの練習にあけくれていた。彼女にとっての夢は、80年に開かれる冬期オリンピックへの出場で、やもめの父親マーカス(トム・スケリット)やアイス・スケート場を経営するビューラー(コリーン・デューハースト)、そして、アイス・ホッケー選手の恋人ニック(ロビー・ベンソン)達に見守られて、幸せそのものだった。選抜大会の日、レクシーも出場することになり、華麗な演技を披露した。自分では満足できる演技だったが、優勝は他の選手にさらわれてしまい、ガッカリするレクシーだったが、次の日、うれしいことが彼女を待っていた。大会を見て、トップクラスのスケート・コーチ、デボラ(ジェニファー・ウォーレン)が、レクシーの素質をみとめ、スケート・スクールヘ来ないかと誘ってきたのだ。さっそく都会に出てきたレクシーは、デボラのもとで厳しいレッスンをはじめた。デボラは、友人でテレビ・スポーツ・キャスターのブライアン(デイヴィッド・ハフマン)に頼み、彼女をテレビに出場させ、たちまち人気スターとして脚光を浴びさせた。しかし、幾日かたって、レクシーの練習の成果を見せる大会の日、見事に演技し、ブライアンと抱きあって喜ぶレクシーを、心配してそっと来ていたニックが見てしてしまい、逃げるように会場から立ち去ってしまった。その夜開かれた祝賀会で、参加者の賞讃の声をよそに、レクシーの心は沈んでいた。彼女は会場を出て隣接する屋外スケート場で、モヤモヤを発散しようと、ひとり滑りはじめた。しかし、照明コードに足をひっかけ頭を強くうったレクシーは、視力がゼロに近い状態になってしまった。望みを失なったレクシーを励ますのは、父とスミス夫人、そしてあのニックだった。数カ月後、予想以上に快復したレクシーは、目の不自由を秘密に、オリンピック出場選手選抜の地区大会に出ることになる。盲目に近い彼女は、しかし、見事に演技を披露し、観客の喝采をうけるのだった。

今日は映画何の日?

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