「スイングの少女」のストーリー

缶詰会社を経営しているフォスター(ウォーレス・ビアリー)の長女ジュディ(ジェーン・パウエル)はハイ・スクールの女学生。親友の金持ち娘キャロル(エリザベス・テイラー)の弟オージー(S・ベネット)から愛を囁かれているが、ある晩「女は冷たくされれば燃え上る」という姉の指金でオージーがジュディとのデートを振ったことから、ジュディはドラッグ・ストアの店員スティーブン(ロバート・スタック)と知り合い、すっかり彼にのぼせてしまった。当ての外れたオージーがくさる一方、スティーブンはパーティーでキャロルを見染め、今まで男には目もくれなかったキャロルも、彼にはひとかたならぬお思召しとはなった。パーティーでルンバが踊れず恥をかいたフォスター氏は、ひそかにザヴィエル・クガート楽団の歌手ロジタ(カルメン・ミランダ)を招いてルンバを教わることになったが、それを見付けたジュディは父に隠し女が出来たと、すっかり世をはかなんでしまった。キャロルの父プリングル氏は、娘に恋人が出来たというのでスティーブンを調査させるが、腹をさぐられて怒った彼はプリングル氏に逆ねじを食わせ、その結果すっかり氏の覚えめでたくなる。フォスター氏の結婚記念日のパーティー、ジュディは父の秘密も解け、また今まで子供を構いつけなかったプリングル氏の父性愛も目覚めて、すべての誤解は一掃され、ジュディとオージー、キャロルとスティーブンには明るい日がやって来る。