「アメリカ上陸作戦」のストーリー

ある日、アメリカ北東部ニュー・イングランド地方のある島の沖合に、ソビエトの潜水艦が座礁した。艦長(セオドア・バイケル)は副官のロザノフ(アラン・アーキン)に8人の水兵を連れて上陸を命じた。その頃夏休みをこの島で過ごすブロードウェイの脚本家ウォルト(カール・ライナー)は妻のエルスパス(エヴァ・マリー・セイント)と朝食の卓についていた。そこへロザノフたちが現れ、大騒動がもちあがった。ロシア人が上陸して飛行場を占領した、という噂がまたたく間にひろまった。島の男たちはライフル銃に身をかためて自警団を結成して、飛行場攻撃に出かけた。人々はロシア人がたったの9人でモーターボートを探しているだけだと分かったが、このあと空挺部隊や軍艦がやって来るのではないかと心配しはじめた。島はロシアの連中のために電話線が全部切断され、気違い集落の様子を呈してきた。潜水艦は折りからの満潮で離礁出来たが、ロザノフとひとりの仲間が、島の連中に捕えられていると考えて、救うため、主砲を町へ向けて引き渡しを迫った。この騒ぎを教会の塔から眺めようとした少年が誤って、足を踏みはずし宙ぶらりになってしまった。そして米ソ協力作業の末、無事救助された。だがその間に沿岸警備隊、海空軍がロシア人の情報をキャッチし出動した。しかし彼らの潜水艦は島の人々の護衛をうけて東の海へ姿を消して行った。