「ジェロームの時間」のストーリー

ニュージャージー州の湖畔に家を借りて住んでいたジェロームと僕(ナサニエル・ドースキー)は、家の近くのリンゴ園の風景を見て季節の変化を感じていた。都会の喧騒を忘れるため友人たちもよくここに遊びに来る。その一方、僕たちもニューヨークに出かけることもあるが、そこは狂気じみ、はかなく、もの悲しい空気が漂っていた。美しい四季がめぐり再びの春の訪れを、溶けゆく雪の中から顔を出すリンゴの花の蕾に感じるのだった。