「アフリカ大空輸」のストーリー

戦争中アメリカ空軍の英雄だったブライニー(ロッド・テイラー)は、終戦後アルジェリアで戦友マイクとともに空輸事業を始めた。ある日のこと、2人は得体の知れない紳士リーに頼まれて、エジプト綿布の空輸をした。だがこれは密輸タバコであった。2人は見破り、運賃の要求を要求。怒ったリーは腹いせに、彼らの飛行機に内緒で麻薬を積み、諜報局のウィルソン大佐に密告という報復に出た。この頃ブライニーは、リーの情婦エレーナ(クラウディア・カルディナーレ)に出会い、彼女に惹かれるようになった。彼女はヨーロッパ貴族の出身であるが、今では落ちぶれ、各国を渡り歩く高級娼婦になっていた。ブライニーは、なんとか彼女を救おうと決心し、一方、彼女もブライニーによって初めて本当の恋を知った。こうした2人の交際、そしてエレーナの協力で、次第にリーの正体が暴かれていった。リーはヨーロッパ中に手を広げた密輸団の巨頭だったのである。ブライニーは再びリーの仕事をした。だが、仕事が終わったら、リーは、ブライニーを殺そうと思っていたのである。この策略を見破ったマイクは、ウィルソン大佐に、リーの正体すべてを伝えた。これを聞き知り、怒ったリーは機上でマイクを射殺した。弟とも思って可愛がっていたマイクを殺されたブライニーの怒りは爆発した。不時着し、猛烈な射ち合いが始まったときウィルソン大佐の一行が来た。そしてリーは捕らえられ、ブライニーを見つめるエレーナの目には、初めて幸福な日がやってきたようだった。