「マダム・ヘッラ」のストーリー

1920年代、実業家として成功を収めていたヘッラ・ヴオリヨキ(ティーナ・ヴェックストロム)は、大恐慌の煽りを受けて資産を失い、再び劇作家として活躍する。さらにはその幅広い交友関係を生かして、冬戦争でのソビエトとフィンランドの和平にも大いに貢献する。しかしそんなヘッラの愛国精神や尽力とは裏腹に、フィンランド当局は彼女に国家反逆罪の疑いがあるとして、執拗に監視の目を光らせるのだった。やがて第2次世界大戦が勃発し、ヘッラの運命はさらに暗い闇へと引きずり込まれていく…。