「君へ。」のストーリー

晃治と小夜子は幼なじみ。2人が8歳の時、小夜子の母(粟田麗)が病に倒れ、入院する。2人は小夜子の母に見せようと、夜更けに山へ入り、蛍狩りを行なう。山の麓の町では2人が消えたと騒ぎになるが、たくさんの蛍を捕まえた2人は無事に山から戻ってくる。だがその直後、小夜子の母の死の知らせが。それから5年。同じ中学校のクラスメイトとなった小夜子(瓜生美咲)と晃治(栗田将輝)は、互いに恋心を抱いていた。毎日を一緒に過ごす時間に幸せを感じ、同級生に内緒で交わす合図さえ、楽しいゲームのようだった。しかし、母の命日と晃治の誕生日が近づいたある日、小夜子が姿を消す。警察や学校、町の人々の捜索にもかかわらず、彼女の行方は知れなかった……。それでもいつしか、何事もなかったかのように時は過ぎていく。そして1年後のある日、小夜子の父が彼女の私物を処分して町を出た。晃治に、“小夜子のことを待たなくてもいい。新しい人生を送ってくれ”と言い残して。これを契機に、晃治も小夜子との思い出の地を離れることを決意する。高校、大学、大学院と、東京の学校に進学。大都会の喧噪の中で勉学に勤しむことで、小夜子のことを忘れようと、日々研究に没頭していた。そんなある日、晃治(桐山漣)は中学時代の同級生からの電話で、小夜子の父が郷里の町で死んだことを知る。葬儀に参列するため、晃治は中学を出て以来、一度も戻らなかった故郷に帰って来る……。

今日は映画何の日?

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