「アフター・アワーズ」のストーリー

ニューヨークはアッパー・イーストサイドに住むコンピューター・プログラマーのポール(グリフィン・ダン)は退社後、コーヒーショップでヘンリー・ミラー著「南回帰線」を読んでいると、若い女マーシー(ロザンナ・アークェット)に声をかけられ、電話番号を教えられる。1度帰宅したポールはマーシーに電話し、マンハッタンのソーホー地区へ向かう。だが乱暴なタクシー運転手のため、全財産20ドル紙幣を窓から飛ばしてしまった。マーシーのアパートにはルームメイトで彫刻家のキキ(リンダ・フィオレンティーノ)がいて、やがて帰宅したマーシーとベッドインするポール。だが、彼女の奇妙さに耐えられず逃げ出した彼は、小銭を集めて地下鉄に乗ろうとしたが、値上がりしていてダメ。どしゃ降りの雨の中、バーへ入り、そこのバーテンダーのトム(ジョン・ハード)に金をかりることになり、レジの鍵をトムの家に取りに行く。そこで鍵を入手後、キキの彫刻を盗もうとする2人組と遭遇。ポールは彫刻をキキの部屋にかついで行くと、マーシーが睡眠薬で自殺しており、警察に通報後、バーに戻るがトムは30分外出中。向かいに住むバーのウェイトレスのジュリー(テリー・ガー)と部屋で時間をつぶすポール。トムは帰ってくるが、彼はマーシーの恋人らしい。ジュリーとバタバタしている内に、ポールはトムにあずけておいた自宅の鍵を彼から返してもらいそこねてしまう。トムのアパートに行くが彼は不在。そして、盗人と間違われて住人たちに追われ始めるポール。キキらがいるクラブ・ベルリンではモヒカン刈りにされそうになったりして、キキの彫刻に貼りついていた20ドルでタクシーに乗るがさっきのタクシーで、金はとられるだけ。腕をケガしたポールは、アイスクリーム売りの女ゲイル(キャサリン・オハラ)に助けられ、彼女の車で送ってもらうが、道でポールの手配書を見た彼女は呼子で自警団を呼ぶ。追われるポールは、マーク(ロバート・ブランケット)というホモと出会ったりして、コーヒーショップでトムと再会したのもつかの間、自警団に見つかり再び逃走。閉店間際のクラブ・ベルリンヘ逃げこみ、寂しげな中年女ジューン(ヴァーナ・ブルーム)の手で彫刻になりすまし、危機を脱出。自警団もジューンも去り、1人彫刻のまま残されたポールを、例の盗人2人が車で盗み出す。夜明けのニューヨーク。2人組の車から会社前の路上に放り出されたポールの彫刻。はずみで身体を包んでいた紙もとれ、ボロボロ姿のポールは、そのまま出社していく。(ワーナー・ブラザース映画配給*1時間37分)

今日は映画何の日?

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