「4デイズ」のストーリー

米国政府に届けられた一本のビデオ。そこに映っていたのは、国内3都市に核爆弾を仕掛けたという衝撃的な告白だった。しかも、それは4日後に爆発するという。ビデオに映っていたテロの犯人はイスラム系アメリカ人、スティーブン・ヤンガー(マイケル・シーン)。もし本当に核が爆発したら、1,000万人規模の死傷者が出る。元軍人のヤンガーは爆薬と爆弾処理のプロ。核兵器に精通し、3年前にロシアの核施設調査の際に核物質を盗んでいたことが判明する。FBIロサンゼルス地方局でテロ対策チームを率いるヘレン・ブロディ捜査官(キャリー=アン・モス)は、CIAに雇われた謎の特別尋問エキスパート“H”(サミュエル・L・ジャクソン)と組んで、自ら進んで逮捕されたヤンガーを極秘施設で尋問し、爆弾の所在を聞き出そうとする。しかし、非人道的な拷問を行なう“H”に対してヘレンは猛烈に反発。だが、2人の硬軟織り交ぜたコンビネーションが功を奏し、ヤンガーの供述を得ることに成功する。核爆弾の話は虚言であるという証言と、ビデオを撮影したビルの住所を聞き出し、部下を引き連れてそのビルに向かうヘレン。だが、それはヤンガーの罠だった。1人の兵士が誤って爆弾の起爆装置に触れ、近くのショッピングモールが爆発、53人の死者が出る。核爆発まで残り時間はわずか。拷問をエスカレートする“H”。遂にヤンガーが口を開く。それは、大統領に対する2つの声明要求だった。“イスラム諸国の独裁と傀儡政権には今後一切、財政並び兵力の支援を行わない”、“すべての米軍のイスラム諸国からの撤退”。だが、テロリストと交渉はしない、と政府関係者はこれを拒否。核爆発まで残り21時間。刻一刻とタイムリミットが迫る中、“H” の非人道的な行為に異を唱えながらも、他に有効な手段のない一同に焦りが生じてゆく。果たして彼らは、3つの核爆弾を発見し、米国を救うことができるのか……?