「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」のストーリー

1950年代のイギリス・リヴァプール。反抗期真っ最中の問題児、ジョン・レノン(アーロン・ジョンソン)は、伯母ミミ(クリスティン・スコット・トーマス)に育てられている。そんなある日、彼は近所に実の母ジュリア(アンヌ=マリー・ダフ)が住んでいることを知る。ジョンに音楽の素晴らしさを教えてくれる自由奔放なジュリアに対し、厳格なミミはジョンに向上心を持った大人になってもらいたいと望んでいた。母と伯母、それぞれの愛し方の違いにジョンは心が引き裂かれるとともに、普通とは違う自らの境遇を受け入れることもできない。行き場のない孤独に今にも心がはち切れそうになっていた中で迎えた17歳の誕生日。ジョンは、母たちと自分を巡る哀しみの過去を知ることになる……。