「スナイパー:(2009)」のストーリー

新人警察官のOJ(エディソン・チャン)は職務中に偶然、特殊部隊SDUが追跡していた犯罪者に遭遇。SDUのフォン隊長(リッチー・レン)の指示で犯人を射殺する。これにより、フォンに見込まれたOJはSDUに入隊。厳しい訓練を経て射撃の腕は上達していく。その頃、服役していた元SDUのリン・ジン(ホアン・シャオミン)が刑期を終えて刑務所から出てくる。4年前。フォンのライバルだったリンは、部隊の中で唯一、500メートル先を狙える射撃の腕を評価され、一足先に警部に昇進。ところが、銀行強盗事件の際に命令に背いて人質を誤射し、過失致死罪で投獄されたのだった。その時、諮問委員会で発砲を正当防衛と訴えたリンに対し、フォンは“犯人の動きは見えなかった”と証言。出世のためにフォンが自分を陥れたと考えたリンは、復讐を誓っていた。やがて、服役中の強盗グループのボス、タオ(ジャック・カオ)が脱走する事件が発生。フォンが駆けつけるが、タオはリンの助けで逃走する。リンは、フォンへの復讐として、タオ一味の金庫襲撃に手を貸すつもりでいた。その一方で、OJは名狙撃手として名を馳せたリンに出会い、射撃のコツを教わる。だが、それを実践したOJをフォンは叱責。OJにかつてのリンの姿を重ねたフォンは、4年前の惨劇が繰り返されることを恐れたのだった。そして実行される金庫襲撃。フォンの機転で計画は阻止されるものの、犯人の一人がレストランに立てこもる。フォンはOJに犯人射殺を命じるが、事件解決を目論んだOJは、命令に背いて生け捕りに。そんな彼に、命令に従えないなら辞めろとフォンは厳しい言葉を放つ。再び実行されるリンの復讐計画。人質をとって爆弾とともに立てこもるリン。現場に駆けつけるフォン率いる狙撃チーム。だが、そこにはリンの罠が。500メートル先からの銃弾に倒れる隊員たち。そしてフォンとOJは、命懸けで男と男の対決に挑む……。