「Livespire「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」」のストーリー

テレビの脚本家・根室典彦(西川浩幸)は、40歳を過ぎていまだ独身。実は大学を卒業してすぐに結婚したのだが、わずか6年で離婚していたのだった。現在、妻と娘は札幌に住んでいる。クリスマスを間近に控えたある日、突然、娘のいぶき(黒川智花)が根室を訪ねて来た。根室といぶきが別れた時、5歳だった娘は19歳になっていた。「私、小説家になりたいの。出版社の人、紹介して」と言いながら、いぶきは原稿用紙の束を根室に差し出す。いぶき自身が書いたというその小説の出来の良さに驚く根室。だが、やがて根室はその小説が盗作なのではという疑いを持ち始める。そしてクリスマス・イヴ、根室は娘のある秘密を知ることになる……。