「シーナ」のストーリー

アフリカの奥地、ザンブリ族の土地で白人の地質学者夫婦が地震のために死亡し、娘のシーナは孤児となった。女祈祷師(エリザベス・オブ・トロ)は、シーナが一族と密林の生物を守る女王になるだろうと予言した。シーナは祈祷師に育てられ、弓を巧みにつかい、動物をテレパシーで動かせる女王(タニヤ・ロバーツ)に成長する。ディゴラ国のジャバラニ王(クリフトン・ジョーンズ)はザンブリ族の土地への立ち入りを禁じていたが、王弟のオトワニ(トレヴァー・トーマス)は、ザンブリ族の聖地グジャラ山を狙っていた。グジャラ山にはチタンが埋蔵されていたのだ。オトワニは王暗殺を計画し、そのカモフラージュに旧知のTV米記者ケイシー(テッド・ワス)とカメラマンのフレッチャー(ドノヴアン・スコット)を招いた。祈祷師は王の暗殺を予測し、警告しに行くが、オトワニのために投獄される。ジャバラニはリモコンのクロスボウで殺された。オトワニはザンブリの仕業だと叫ぶ。ケイシーはフィルムにクロスボウ発射のシーンが写っているのを発見する。祈祷師はシーナに救出されるが、逃走中に力つきて倒れ、祈祷師の地位を譲られた。ケイシーはシーナの後を追い、シーナは彼によって男女の愛について教えられる。オトワニは白人庸兵をつれて、シーナを追う。シーナはテレパシーで動物を使って庸兵たちを襲わせたり、弓で射ったりする。だが、オトワニの兵は執拗に追い、その圧倒的な火力で、ザンブリ族に襲いかかった。ザンブリ族の必至の防御のおかげで敵は敗れた。オトワニは1人逃げ出し、シーナを殺そうとするが、ケイシーの必死の活躍で難を逃れる。大傷を負ったケイシーだつたが、グジャラ山の聖なる土のおかげで快癒した。シーナを愛するケイシーだったが、彼女を故国へ連れて帰れば、彼女が好奇の目にさらされるのは火を見るより明らか。愛しながら、2人は別れるのだった。(コロムビア映画配給*1時間56分)