「海の上の君は、いつも笑顔。」のストーリー

茅ヶ崎高校2年生の成瀬汀(谷村美月)は、バスケットボール部の次期キャプテンだが、秘かに想いを寄せている同級生でサーファーの小早川陸(桜田通)の事を考えてばかりで何事にもやる気がでない。ある日、陸から「成瀬はサーフィンやるの?」と聞かれた汀は、つい「うん」と嘘をついてしまう。早速、家にあったサーフボードを持ち出し一人で海に入った汀だが、敢え無く波にのまれ、その拍子にサーフボードを失くしてしまった。家に帰ると、汀の母・孝子(星ようこ)が落胆した様子。実は、あのサーフボードは2年前に他界した兄・孝治(白井義将)の形見だったのだ。孝治は、湘南では知らぬ者のいない有名なサーファーで、プロになる直前に不慮の事故で亡くなった。汀は兄の活躍を知らなかったが、翌日から自転車に乗り、サーフボードを探して湘南一帯を駆け巡る。そんな中、汀は、レストランのブースでDJをやっている孝治の元恋人・杉田春子(麻宮美果)と出会う。海を愛し、ビーチクリーンでもMCを務める春子はボードを探す汀を応援する。春子と以前から交流があり、生前の孝治の事も知っている茶商小林園の娘・小林美佐子(伊藤裕子)は、娘のみなみ(甘利はるな)と共によくビーチクリーンをしていた。みなみは生まれつき盲目だったが、角膜移植手術により視力を得てからは海をこよなく愛し、そんなみなみも汀のボード探しに協力するのだった。孝治に憧れてサーフィンを始めたという陸や、サーフィンショップの店員・山永さとし(永山たかし)、日本最古のサーフボードが置いてある老舗旅館「茅ヶ崎館」の若主人・洋一(山本太郎)ら、様々な人たちとの出会いや協力の中、汀は貴重な経験を重ねていく……。