「ブリュレ」のストーリー

東北の海沿いの町で、放火を繰り返している17歳の少女・日名子(中村美香)。彼女のもとを、双子の妹・水那子(中村梨香)が九州から訪ねてくる。4歳の時、事故で離ればなれになった一卵性双生児の、13年ぶりの再会だった。二人は、洋菓子店を営む叔父(小田豊)の家で一緒に暮らし始める。“祖母の遺骨を墓に納めるため”と水那子は訪問の理由を告げる。だがそれは嘘で、祖母は死んではいなかった。実は、悪性の脳腫瘍で余命数ヶ月と診断されていた水那子は、どうしても死ぬ前に日名子に会っておきたかったのだ。だが日名子には嘘をつく理由が分からない。本当の事を打ち明けることができない水那子は、家を飛び出してしまう。電車を待つ水那子をある予感が包み込む。その予感通り、日名子の家は炎上していた。“水那子がいないと火をつけちゃうよ”と告白する日名子の手を取って、その場から逃げ出す。行き先は、二人が一緒だった頃暮らしていた南の海。“あの海に行けば、もう一度ひとつになれる”という思いを抱えて……。

今日は映画何の日?

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