「闘茶 Tea Fight」のストーリー

京都の老舗の茶屋“八木茶舗”の後継ぎだが、開店休業状態の主人・八木圭(香川照之)は、アルバイトも長続きしないダメ親父。大学生の娘・美希子(戸田恵梨香)は卒業後、茶を学ぶため台湾留学を考えていたが、圭は彼女がお茶に関わることに反対する。なぜなら数年前、妻(藤田陽子)を八木家に伝わる“黒金茶の呪い”で亡くしたと信じていたからだ。その晩、美希子はバイト仲間・村野(細田よしひこ)と茶屋の蔵に忍び込み、古い書物を発見する。書物によると古代中国には“雄黒金茶”と“雌黒金茶”を育てる部族がそれぞれいたが、八木家の先祖の発した言葉で雌黒金茶一族が滅亡、八木家には呪いがかかった。奇跡的に残った雌黒金茶で雄黒金茶に闘茶を挑み、勝てば呪いは解けるという。そして家の庭に雌黒金茶の茶木が立っていることに気づく。後日、圭に黙ってお茶会に参加した美希子は意識を失う。呪いのせいだと思う圭は美希子を叱る。美希子は衝動的に、雄黒金茶を持っているというチャット友達に会いに台湾に飛ぶ。直後、圭も台湾に行き、ルーファ(ニン・チャン)という女性と出会う。美希子は茶学校で出会った老人から興味深い話を聞く。数十年前、飲むと暴力的になる雄黒金茶の一族が台湾に移住し、茶で財を極めた。しかし跡取り息子は家業に疑問を感じ、老人の元に茶を学びに来た。そして彼は、茶を学ぶ少女と恋に落ちたが、ある日、少女や老人の前から姿を消し、闇市場で闘茶を行う黒幕になってしまった。美希子はチャット仲間になりすまし雌黒金茶を手に入れようとするマフィアと接触し、なんとか逃げる。そして彼女を追ってきた村野と出会う。しかし2人はすぐ、マフィアと彼らのボスのヤン(ヴィック・チョウ)に捕まる。ヤンこそ雄黒金茶一族の御曹司だった。そして彼との仲を引き裂かれ、雌黒金茶を探していた女性がルーファだった。ヤンのアジトに圭とルーファがやってくる。圭は、娘を開放しなければ雌黒金茶を燃やすと迫る。美希子は闘茶での決着を提案する。