「大いなる陰謀」のストーリー

その日、ジャーナリストのロス(メリル・ストリープ)は、共和党の若きホープであるアーヴィング上院議員(トム・クルーズ)のオフィスへ招かれた。次期大統領候補とも目されるアーヴィングは、旧知の仲である彼女に極秘情報を告げる。それは対テロ戦争において、少数精鋭の特殊部隊をアフガニスタンに送り込むという新たな作戦だった。高地を占領することで、戦争を勝利に導くことができると自信満々に語るアーヴィング。その内容は、ロスを驚かせるのに充分なものだった。同じ頃、カリフォルニア大学ではマレー教授(ロバート・レッドフォード)が学生のトッド(アンドリュー・ガーフィールド)と面談していた。トッドは、優れた資質を持ちながらも授業への欠席が続いている生徒だった。マレー教授は、かつての教え子だったアーネスト(マイケル・ペーニャ)とアーリアン(デレク・ルーク)について語る。彼らは、マレー教授が担当する研究発表の流れから、アフガニスタンへの志願兵を志望したのだった。マレー教授は、現在の社会情勢に無関心であるトッドにその愚かさを説く。戦場であるアフガニスタンの最前線、そこにアーネストとアーリアンはいた。二人を乗せたヘリは、敵から予想外の攻撃を受ける。そして、アーネストとアーリアンは雪深い山中に転落した。包囲網の中、孤立しながらも戦闘を続けようとする二人の姿を、衛星の映像で捉える米軍の作戦本部。しかし、いまや米軍においても彼らを救う術はなかった。絶望的な状況の中、アーネストとアーリアンは敵から容赦ない砲弾を受ける……。アーヴィングから情報をリークされながらも、それを好意的な独占ニュースとして報道できなかったロスは、上司から厳しい叱責を受けるが自身の判断を誇る。そして、臨時ニュースで流されるアーネストとアーリアンの戦場での悲報をテレビで見て、トッドの心もまた大きく揺れるのだった。

今日は映画何の日?

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