「シャイアン砦」のストーリー

シャイアン族のインディアンに捕らえられ、馬と靴を奪われて追い払われたワイルド・ビル・ヒッコク(ドン・マレイ)は、荒野をさまよううちに、幸いにも、ヘイス・シティに向かうカラミティー・ジェーン(アビー・ダルトン)に助けられ、無事に町にたどり着いた。ヒコックはさっそく警備隊のスタイルス中尉の所に行き、彼がインディアンに捕まえられたとき、原住民たちが連発銃を持っているのを見たことを報告したが、その重大な意味を中尉は理解することができなかった。やがて、警備隊は、孤立したローマス砦に弾薬を輸送することになり、その道案内役にバッファロ・ビル・コーディ(ガイ・ストックウェル)が決まり、輸送隊とともに出発した。その輸送隊の行く先をつきとめようとインディアンたちが留守宅を襲い、たまたまそこにいたジェーンをコーディの妻と勘違いし彼女を捕まえていった。そのことを知ったヒッコクは単身原住民集落にのりこんだが、捕まえられ、拷問にかけられた。だが、平和を望む酋長の計らいで一命はとりとめた。そしてヒッコクはそこで原住民たちに銃を売ったのがラティマーという他国者であることを知った。一方、輸送隊は、父の考えに反対する酋長の息子クレイジー・ナイフの率いるインディアンに攻撃され、全滅寸前の危機に襲われた。無益な殺しを止めさせようと駆けつけた酋長の説得で、攻撃は中止されたが、あさはかなスタイルスの凶弾に酋長は殺されクレイジー・ナイフは復讐を心に誓って去った。その頃町に帰ったヒッコクは、ジェーンとともにラティマーのの居場所をつきとめ、彼を殺した。やがて、警備隊長としてカスター大佐が新任し、ヒッコクとコーディは保安官になるようにと勧められた。そして、男まさりのジェーンの胸に、今はヒッコクへの愛が芽生えていた。