「KIDS(2007)」のストーリー

ある寂れた街のアメリカンダイナー。常連客で、街の工場で働いているタケオ(玉木宏)は、新顔のアサト(小池徹平)に声を掛けた。アサトがテーブルの塩のビンを、手も触れずに引き寄せていたからだ。内気なアサトと、傷害罪で捕まったこともあるタケオに共通点はなかったが、チンピラに絡まれていたアサトをタケオが救ったことから、2人の間に友情が芽生える。アサトは特殊な能力を持ち、ある事情で保護観察下に置かれていたが、タケオには秘密にしていた。あるとき、アサトはタケオの傷を自分の身体に移し、人の傷を治す能力があることに気づく。アサトとタケオは、ダイナーで働く、顔に傷を負ったシホ(栗山千明)と仲良くなり、3人で楽しい日々を過ごしていた。しかしアサトは、怪我を負った人の傷を自分の身体に移し続ける。それはまるで、背負った過去から逃れるかのように見えた。アサトは徐々に傷だらけになり、タケオの制止も聞き入れず、治療できない傷まで移してしまう。タケオの目には、アサトは明るい笑顔の裏で、自分の心を痛めつけているように見えた。それでは本当の心の傷は治せないと考えたタケオは、1つの解決法を提示する。アサトとタケオは、それぞれが抱える心の傷と向き合う。

今日は映画何の日?

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