「カーネーション ROCK LOVE」のストーリー

東京スカパラダイスオーケストラの映画「SMILE~人が人を愛する旅」で高い評価を得た牧野耕一監督が結成24年のロック・バンド、カーネーションの魂と音楽に迫ったドキュメンタリー。イメージが繰り返しながらぐるぐるとまわる、新感覚‘循環型ロード・ムーヴィーとも言うべき仕上がりになっている。青で描く心象風景と、赤で描く圧倒的臨場感のライヴあふれ出す色の洪水。美しい映像で、バンドという生き方の根源に迫る。本作は2006年12月9日SHIBUYA-AXで行われたライヴ 『ROCK LOVE』を中心に、リーダー直枝政広が長らく思い描いてきた、ロックもソウルもフォークもブルーズも呑み込んだビッグ・バンド・ソウル・サウンドの一つの到達点を映す。実力派のゲスト・ミュージシャンたち各人がサポートメンバーではなく、あくまでひとつのバンド(11人のカーネーション!)という意識で臨んだ本作には、さらに、12人編成でスタジオ・レコーディングした新曲『夏の夜の夢』(本作のエンディング・テーマ)も収録されている。挑戦し続けるバンド、カーネーションの新たなるチャレンジは、ライヴ・プロジェクト。以前にも増して純度の高いパフォーマンスでファンを増やし続けているカーネーション。その一期一会の快感を究極に煮詰めたのが本作だ。満員のAXにおいて、一切の失敗が許されないライヴ・レコーディンぐという手段をとってレコーディングされた本作は、観客との一体感も含めての作品、という本物のソウル・ミュージック・バンドならではの、究極のアプローチである。

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