「愛の言霊」のストーリー

晋也(徳山秀典)と都(齋藤ヤスカ)は、高校時代から仲が良かった。だが、それが男同士の友情ではなく、愛情だと気付いた二人は、高校卒業後、同じ大学に進学し、共に暮らしてきた。そんな二人の愛の巣も、契約更新の時期を迎えていた。都は、一人になれる空間も欲しいと提案する。かといって、都は晋也と離れたいわけではない。だが、都を愛する晋也にとって、その言葉は、納得のいくものではない。そんな二人の前に、高校時代の同級生である雪子(松岡璃奈子)が現れる。偶然、二人の通う大学のキャンパスを訪れていたのである。雪子は、自分が働いている店へと二人を誘う。再会を喜ぶ都だが、晋也は面白くない。高校時代、雪子と都は、仲が良く、晋也は二人の仲を疑ったこともあった。晋也は、雪子の存在に、再び不安を抱き始める。そんな晋也の心配をよそに、都と雪子は、高校時代に戻ったかのように、打ち解け合っていく。二人の様子に気が気でない晋也は、都と雪子が会う約束をする度に、都についていく。都も雪子も、そんな晋也を、迷惑がることもなく、受け入れていた。その裏には、雪子と都の秘めた想いがあったのである。実は、雪子は高校時代からずっと、晋也に恋心を寄せていたのだ。都は自分自身の晋也への恋慕を持ちながらも、雪子のために二人の仲を取り持とうとしていたのである。晋也は、遂にその事実を知らされる。そして、心を決めた雪子は、晋也に想いを告げようと決意する。