「Life 天国で君に逢えたら」のストーリー

プロウインドサーファーの飯島夏樹(大沢たかお)は、ワールドカップに出場するため、妻の寛子(伊東美咲)と二人で世界中を転戦していた。貧乏所帯で、寝る場所や日々の食事にも事欠く生活だったが、夢に向かって歩む夏樹と、そんな夫を信じ続ける寛子にとって苦にはならなかった。しかし、レースでは勝つことができない。夏樹は、次の大会で優勝できなければワールドカップに挑むことを諦める決意を固める。そして迎えたオーストラリア大会。夏樹にとっては師匠であり、日本人初のプロウインドサーファーである藤堂(哀川翔)は、「ただ風と波を感じて乗れ」とアドバイスした。その結果、見事に優勝。好調のウェイブはその後も続き、結婚式も挙げた夏樹と寛子はハワイに居を構え、4人の子宝にも恵まれた。しかし、長女の小夏が10歳になる頃からレースに勝てなくなった夏樹は、家庭を顧みなくなる。そんな父に反感を抱いた小夏は、家を飛び出してしまった。必死で小夏を探し出した夏樹は、娘に向かって許しを乞う。このときすでに、夏樹の体は肝細胞ガンに侵されていた。治療に専念するため日本へ移住する飯島一家。二度の手術と入退院を繰り返す夏樹は、さらにパニック障害に襲われた。それでも、献身的に看護を続ける寛子と子どもたち。余命宣告を受けた夏樹は、「自分は生かされている」と実感して執筆活動を始める。再びハワイに戻り、インターネットで日々の暮らしを書き綴ると、その連載が圧倒的な反響を呼んだ。多くの人たちからの熱い反響と支持の声を聞きながら、波と風と家族を愛した夏樹は38歳で眠るように生涯を終える。その最後の瞬間まで、彼は執筆を続けていた。

今日は映画何の日?

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