「キャプテン(2007)」のストーリー

ある日、墨谷二中にごくごく普通の中学3年生・谷口タカオ(布施紀行)が転校してくる。彼の視線の先には、のんびりと練習に励む万年最下位の弱小野球部があった。運動部であれば強豪のサッカー部やバスケ部がお勧めだという新聞部・佐々木舞(岩田さゆり)のアドバイスをよそに、谷口は野球部への入部届を提出しようとキャプテンを探す。しかし、キャプテンはその日に辞めていた。戸惑いながらも、谷口は言われるままユニフォームに着替え、初めての練習に参加する。新しいキャプテンは誰になるのか不安を抱えるナイン一同だったが、チーム一番のお調子者・丸井(小川拓哉)が、谷口が着ているのは3年連続日本一に輝いている青葉学院のユニフォームであることに気付く。実は谷口が青葉の野球部に在籍していたのはたった3ヶ月だけで、もっぱら球拾い専門だった。ナインから矢継ぎ早に質問を浴びせられ、谷口は本当のことを打ち明けるタイミングを完全に失い、請われるままバッターボックスに立つ。ピッチャーの投げる暴投ぎみのボールを避けようと反射的に体をそらした拍子に力強くバットでボールを叩き込み、場外ホームランを打ってしまう。ナインたちは喜び勇んで谷口をキャプテンにしようと、顧問の三咲先生(小林麻央)のもとに押しかける。成り行きでキャプテンになってしまったものの、実力が買いかぶられているだけの谷口は、陽南中学との練習試合で攻撃でも守備でもミスをする。結果的にナインの期待を裏切り、信用をすっかり失った谷口は、悔しさをバネにその日から父・谷口茂夫(筧利夫)とその弟子・サブ(永井浩介)による血と汗と涙の秘密特訓を開始する。迎えた地区予選第一試合。9回2アウト一打逆転の好機に代打で登場した谷口は、奇跡の逆転ホームランを放つ。信頼で結ばれた墨谷二中ナインが目指すは、あの青葉学院と決勝戦で戦うことだが……。

今日は映画何の日?

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