「ザ・クラッカー 真夜中のアウトロー」のストーリー

雨の夜。あるカンパニーの金庫が、何者かの手によってあけられ、ダイヤモンドが盗まれた。--フランク(ジェームズ・カーン)はプロの泥棒。11年の刑期を終え、獄中で知りあった大泥棒オクラ(ウィリー・ネルソン)に教えられた盗みの秘訣は、一段と彼の腕を確かなものにした。フランクは、昼間はディスコ・バーの経営者としてダンディな服装でバリバリ働くビジネスマンなのだ。しかし、11年の間に泥棒は長く続けられないと悟った彼は、やすらぎのある家族を必要としていた。喫茶店のレジ係ジェシー(チューズデイ・ウェルド)に自分の素姓を打ち明け、共に暮すことを約束するフランク。しかし彼の凄腕を見逃す程組織は生やさしくない。彼の前に組織の大ボス、レオ(ロバート・プロスキー)が現われ、好条件をつけて2、3の仕事を依頼する。その仕事さえ済ませれぱ、組織が手配した郊外の家でフランクはジェシーと、レオが見つけてきた養子と3人で優雅な生活を送ることができるのだ。予定どおりいつもの仲間たち、バリー(ジェームズ・ベルーシ)、グロスマン(ネイサン・デイビス)らと見事仕事を成功させるフランクだったが、約束どおりのワケ前はもらえずバリーも消された。怒りをおぼえた彼は、今すべてを捨てる決心をし、ジェシーと子供をグロスマンに託すと、自分の身のまわりのものをすべて消すべく、店も家も焼いた。そして復讐心に燃えた彼は、ひとり敵陣にのりこんだ。そして、遂に傷つきながらも、敵のボス、レオを殺すのだった。