「ラッキーナンバー7」のストーリー

人気のない駐車場で突然、車に乗ろうとしていた男が何者かに襲撃されて息絶えた。厳しく警戒された一室。武器を携帯していないはずの何者かが、ボディガードを一撃で倒し、デスクに座っている男を撃ち殺す。続く舞台は空港ロビー。椅子が並ぶ待合室では、ひとりの青年が搭乗アナウンスを待っていた。そこへ車椅子の男・グッドキャット(ブルース・ウィリス)が現われ、20年前に幸福な家族までも巻き込んだ、幸運のナンバーにまつわる世にも恐ろしい陰謀を語り出す。青年が話に引き込まれた次の瞬間、青年の命は奪われていた…。スレヴン(ジョシュ・ハートネット)はアパートで目覚めるとシャワーを浴び、痛む鼻の様子を調べていると、けたたましいノックの音にさえぎられる。訪れた女は、隣に住むリンジー(ルーシー・リュー)と名乗って砂糖を借りたいと言い、図々しく中に入り込んできて、このアパートの住人ニックの居所を尋ねる。スレヴンは仕事をクビになり、友人のニックを頼りにニューヨークへやって来たのだった。しかし街でチンピラに一撃喰らい、身分証明書まで取られてしまった。しかしスレヴンよりもニックの行方不明に興味を持ったリンジーは、一緒に捜索活動を始めようと持ちかけてくる。偶然の出来事をきっかけに、惹かれ合ってゆくふたり。しかし突然、スレヴンは見知らぬ男たちに誘拐され、ギャングの“ボス”(モーガン・フリーマン)の前に引き出される。スレヴンをニックと思い込んでいるボスは、ニックの借金の肩代わりとして、敵対するギャングのトップ、“ラビ”(ベン・キングズレー)の息子暗殺を命じる。それは、ボスの息子が殺されたことへの報復だった。了承するしかないスレヴンだが、彼が去った後のボスの傍らには、空港にいた男、グッドキャットの影があった。しかし、休む間もなくスレヴンは、今度はラビに誘拐されてしまう。ニックはこちら側にも借金を作っていたのだった。