「三人のあらくれ者」のストーリー

1866年、南軍の大佐だったコルト・ソンダース(チャールトン・ヘストン)はテキサスの牧場へ帰る途中ダラスでローナ(アン・バクスター)と知り合い結婚した。彼女は酒場で稼ごうとダラスへ来たのだが教育もあり気性もしっかりしていた。5年ぶりに牧場へ帰ると親友のイノセンシオが喜んで迎えたが弟のシンチ(トム・トライオン)は牧場の分前をよこせと兄のコルトに迫った。コルトは断った。そのころ政府の長官ハリスン、その部下のケイブル、山師マッシーらが腹を合わせて重税を課し、土地や牧場を強奪しようとしていたが、彼らはコルトの牧場に現われ両者の間に争いが起こった。マッシーは、セントルイスで知っていたローナに話しかけ油断をさせ、ケイブルにコルトを撃たせようとした。ローナは企みを知って大声で警告したが、コルトに油断はない。物陰から銃を構えて現れたシンチらを見てハリスン一味は去った。が、コルトは先刻のローナの行動から彼女が一味と共謀したものと思い、金貨をやって牧場を出ていけと言った。ローナは、これがチャンスと思い馬を盗んだシンチと一緒に去った。しかしコルトも、イノセンシオから、ローナが子供を宿していると聞き後を追って彼女を連れ戻した。シンチは姿を晦ました。だがコルトの本心は子供が欲しかっただけで、子が生まれたら再びローナに金をやって去らせる積もりだった。一方、殺し屋になったシンチはケイブルと狂暴、コルトの牧場襲撃を計画していた。牧場ではローナが子供を生み赤ん坊に別れを告げて去るところだった。彼女は誰にも過ちはある、とコルトが与えた3万ドルの証文を破りすてた。コルトも自身の罪を認め許しを願ったが、このときシンチが現れ兄に決闘を挑んだ。しかしさすがに兄弟、中々拳銃を抜けない。そこへケイブル一味が現れ一同に銃を構えた。一瞬、シンチはケイブルを倒したが自分も重傷を負った。一味はコルトに追い返された。シンチは死んだが、コルトとローナは初めて澄んだ愛情に結ばれた。