「アドベンチャー」のストーリー

エーゲ海を航行していたジョシュ(チャールズ・ブロンソン)は、漂流していたアダム(トニー・カーティス)を、彼の持っていた黄金と引き換えに助けてやった。その夜、ギリシャ人乗組員といざこざが起き、2人は全員を海中に放り出してしまった。ジョシュとその手下は、地方回教君主オスマン・ベイ(グレゴワール・アスラン)に傭われた外国人将校エリック大佐(ファイクレット・ハカン)の軍隊に協力していた。このころトルコでは、市民反乱軍が猛攻を開始し、オスマン・トルコはギリシャから軍事力の支援を受けていた。アダムとジョシュは、ベイの兵隊を護衛して、スミルナの港へ行くことになる。同行者の中には、ベイの3人の娘と、つきそいの美しいアイラ(ミシェル・メルシェ)がいた。彼らは途中、匪族やギリシャ軍に襲われ、その混乱の中でアダムは、金塊と思って運んできたものが、鉛であったことを見抜く。一方、ジョシュとアイラはエリック大佐を殺し、コーランの手箱に入った宝石を持ち逃げする。偽の金塊を差し出し、ギリシャ軍からの安全を確保したアダムは、こんどは反乱軍から銃撃を受けて命からがらスミルナに脱出する。アダムの真の目的は、父親の持船であった「イスラムの星」号を、オスマン帝国から取り戻すことだった。スミルナ港に停泊している「イスラムの星」号に乗り込んだアダムは、そこで待っていたジョシュとアイラに再会。いざ出港という時、略奪者が乗船して大乱闘になった。アダムとジョシュは反乱軍に逮捕され、本部の将軍(パトリック・マギー)の前に連行された。そこに、なんとアイラが現れた。アイラは手箱のコーランを将軍に届ける使命を受けた反乱軍のスパイだったのだ。コーランはトルコの象徴であり、新しい国をつくる力でもある。かくして国外追放になったアダムとジョシュには、アメリカの軍艦でジャガイモの皮をむく仕事が待っていたのだった。(コロンビア配給*1時間39分)