「愛と死の間で(2005)」のストーリー

外科医コウ(アンディ・ラウ)は多忙な日々を送り、妻のチーチン(シャーリン・チョイ)と一緒に過ごす時間も作れない。ある晩、コウと夕食を食べる約束が取りやめになり、一人で帰宅しようとしたチーチンは交通事故死してしまう。最愛の妻を失った痛みにうちひしがれるコウは、医師をやめて救護隊員となる。ある夜、出動したコウは交通事故に遭遇する。車に閉じこめられた女性ユンサム(チャーリー・ヤン)に救急処置を施そうとした彼は、彼女の胸の鼓動に特別なものを感じる。その後コウは、ユンサムの主治医ホー(アンソニー・ウォン)から、ユンサムの心臓が亡き妻チーチンから移植されたものだということを聞き出す。ユンサムの体の中で最愛の妻が生きていることを実感したコウは、ユンサムに興味をもち始める。そして、ユンサムが末期の病に侵され悪化の一途をたどっていること、彼女が夫のデレクを病弱な自分から解放してあげようと別れる芝居をしたことを知る。妻を孤独に死なせてしまったことを今も悔いるコウは、せめてユンサムだけでも一人で逝かせてはならないと、彼女の残された時間を共に過ごそうと決意。次第にユンサムを愛し始めてゆくのだった。