「さらば冬のかもめ」のストーリー

バダスキー(ジャック・ニコルソン)とマルホール(オーティス・ヤング)は、合衆国海軍の下士官。その2人が、メドウズ(ランディ・クエイド)という若い水兵を、ノーフォーク海軍基地から、ポーツマスの海軍刑務所まで護送していくように命令された。メドウズは、基地の慈善用募金箱から40ドル盗もうとした罪で、8年の刑を宣告されたのだった。3人はバスで基地を出発したが、どういう訳か、バダスキーとマルホールは、メドウズのことを気に入ってしまった。やがて3人はワシントンに着いた。バダスキーとマルホールは、メドウズに最後のひと時を楽しませてやろうと考え、バーへ立ち寄り、ホテルでは酒を飲んだ。そしてニューヨーク。バダスキーとマルホールは、まだ女と寝たことのないメドウズのために、女を探そうと街をさまよってるうちに、日蓮正宗の集会に出ている若い娘と知りあった。メドウズの身の上を知った娘は、トロントにいる友人の住所を教え、脱走するようにすすめた。だが、メドウズは無視した。ボストン。ついに3人は売春宿を見つけた。メドウズを中に送り込み、残った2人が勘定を払ってやった。3人はお別れピクニックに出かけようとしたが、昨夜の初体験がメドウズの気持を変えてしまっていた。彼はニューヨークの娘が教えてくれたトロントに行く決心をし、脱走を試みた。だが、海軍で『狩人』と呼ばれている2人から逃げることはできなかった。2人は力づくでメドウズを掴え、傷つき苦しむ彼を、ポーツマス海軍刑務所に引き渡した。しかし、2人は囚人虐待のかどで厳しく追求され、ノーフォークに帰るように命じられた。2人の『狩人』はメドウズに別れを告げ、こんな「任務」は2度と御免だと思うのだった。