「GOAL! ゴール!」のストーリー

ロサンゼルス。一家でメキシコから不法入国し、庭師として働く20歳のサンティ(クノ・ベッカー)は、地元のラテン系サッカーチームのスター選手。喘息の持病に悩まされながらも、プロのサッカー選手になる夢を抱く彼は、その見事なプレイが元ニューカッスル・ユナイテッドの選手だった英国人のグレン(スティーヴン・ディレイン)の目に留まる。父親(トニー・プラナ)に反対されながらも、サンティはグレンを頼ってロンドンに行き、ニューカッスルのドーンヘルム監督(マーセル・ユーレス)のもとで練習することになる。やがて看護師の女性ロズ(アンナ・フリエル)と親しくなるが、喘息の吸引器を誰かに壊されて試合についていけず、クラブから去ることを命じられてしまう。だがスター選手のガヴァン(アレッサンドロ・ニヴォラ)が彼の喘息の事情を監督に告げ、サンティは控えチームに残ることになった。やがてリザーブ戦でも活躍するようになったサンティは、正式な契約選手となり、念願のトップ・チームに昇格。大切な試合に勝利するが、L.A.の父が心臓発作で倒れてしまう。訃報を聞いたサンティは泣き崩れるが、悲しみを乗り越え最終節の対リヴァプール戦に臨む。そしてロスタイム3分のキッカーを任されたサンティは、見事にゴールを決め、チームに勝利をもたらすのだった。